今日の1本(マルコンソール)

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Vosne-Romanee 1er Les Malconsorts '99
Heritier de Baudricourt


毎年、クリスマスの時期には決まってブルゴーニュを開ける。

(えっ、クリスマスじゃなくても、君は年中ブルゴーニュを飲んでいるではないか、って? 鋭いなぁ。。。 確かに、飲んでいるワインはブルゴーニュが圧倒的に多い。) 



今日のワインは、まだ22日なのでクリスマスの「前座」としての1本であり、クリスマスさま(誰や、それ?)に失礼にならない程度に高級感がありながら、勿体無いという気持ちが起きることなく気軽に開けられる、そういう1本である。

マルコンソールは素晴らしい畑であり、本来は前座にしては畑さまに申し訳ないのであるが、このボトルは作り手にいささか不安がある。Heritier de Baudricourtという聞いたことの無いネゴシアンなのだ。エリティエ・ド・ボードリクール(でいいのか?)、「踊り狂う」みたいで印象わろし。

ネゴシアン物のブルゴーニュは概して「はずれ」が多く、基本的に買ってはいけないのである。しかし、酒屋でこのボトルを目にした時、「ひょっとしたら当たることも無くは無いかもしれない」という邪念が頭をよぎり、マルコンソールにしては安かったこともあって(この場合、安いことは不味い可能性をこそ示唆するのであって、決して購入を支持しないのであるが)、しばし逡巡したあげく、結局、買ってしまったのである。

期待度65%のこのワイン、実際に開けてみると、とりたてて良くはないが、悪くもない。一応、値段に見合う程度のワインではあった。

私がヴォーヌ・ロマネのトップクラスの畑に抱くイメージは、真紅、透明感、深い奥行き、香りの高さ、格調である。このワインには、その片鱗があった(しかし片鱗しか無かった)。

深みのある赤をしており、非常に良い色。味わいにはヴォーヌ・ロマネらしさがある。雑味がなく、澄んでいる。チェリーに、少し甘みのあるブランディのトーン。木の根、土臭さが少し混ざっていることは、この畑の隣はもうニュイ・サン・ジョルジュであることを思い出させる。後味に、かすかな熟成感を感じる。

悪くはないのだが、惜しいかな、香りがのぼってこない。拡がりが無い。99のブルゴーニュは飲むにはまだ早く、十分に開かなかったせいもあるのだろう。

結論として、感動するには至らずとも、楽しめるワインであった。マルコンソール、「丸損すーる」ことはなく「丸くおさまーる」、といったところであろうか。
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by bibinga | 2007-12-22 23:12 |  

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