コンサート備忘録(エヴァ・メイ&アントニーノ・シラグーザ)

d0135403_8165321.jpg2008年11月11日(火) 東京文化会館大ホール

S) エヴァ・メイ
T) アントニーノ・シラグーザ

P) パオロ・バッラリン

                        ちなみにシラグーザは現在こうなってます・・・  ↓d0135403_8171298.jpg


ドニゼッティ 歌劇「ドン・パスクァーレ」より"その眼差しの魔力を" (メイ)
  同     歌劇「ドン・パスクァーレ」より"もう一度、愛の言葉を" (デュオ)
ベッリーニ  歌劇「清教徒」より"いとしい乙女よ、あなたに愛を"(シラグーザ)
ドニゼッティ 歌劇「連隊の娘」より"高い身分と豪勢な暮らしに…フランス万歳"(メイ)
  同    歌劇「連隊の娘」より"マリーのそばに居るために"(シラグーザ)
  同    歌劇「連隊の娘」より"何ですって? あなたが私を愛している?"(デュオ)

カルディッロ カタリ(メイ)
ララ     グラナダ(シラグーザ)
ベッリーニ 歌劇「夢遊病の女」より"おお、花よ、お前に会えるとは思わなかった…ああ、この思い
       を乱さないで"(メイ)
  同    歌劇「夢遊病の女」より"この指輪を受けてください"(デュオ)
ドニゼッティ 歌劇「愛の妙薬」より"人知れぬ涙"(シラグーザ)
  同    歌劇「愛の妙薬」より"そよ風に聞けば"(デュオ)


一晩経った今でも、興奮冷めやらない。未だに頭の中で、二人の歌声が響いている。

エヴァ・メイは、華のある歌手だ。リサイタルであっても、実に表情豊かでオペラ的な歌い方、まさに「歌姫」と呼びたくなる。ヴィブラートをたっぷりかけた鈴を転がすような美しい声は、東京文化の3階席まで、見事に通ってくる。

「連隊の娘」は昨年の1月、英国ロイヤルオペラで2度ほど観ており、その時はナタリー・デッセイとフローレスが超絶の名演を聴かせたのであったが(参考:ロンドンの椿姫さんのブログのここここここ)、エヴァ・メイのチャーミングな歌声を聴いて、当時の記憶が鮮明に蘇ってきた。メイはデッセイよりも声がfatだし、歌い方や動作が似ているわけではないが、メイのマリーもデッセイに劣らず魅力的だ。

後半の「夢遊病の女」のアリアも実に聴き応えがあり、拍手喝采。いやー、エヴァ・メイ、うまいよ、うまい!ブラヴァー!

シラグーザは、、、出だし全く良さが無く、どうなることかと思った。リリコ・レッジェーロにしては割と強い地声を持っているような気がするが、そのせいか、調子が出ないと高音域で響きが暗くなる。前半は、声量はあるものの輝きがなく、エヴァ・メイとの差が歴然だった。

ところがぎっちょん、後半になるとエンジンが温まってきたのか、俄然声に張りが出てきた。「愛の妙薬」"人知れぬ涙"は、切々とした歌い回しがツボにはまり、感動。

最後の"そよ風に聞けば"のデュオは、二人とも相当得意にしているのか実に堂に入った歌いぶり、ピアノの合いの手も抜群にセンス良く、この名コンサートを締めくくるのに相応しい名演だった。

と言ってはみたものの、実は真骨頂はアンコールにあった!

まず1曲目は、エヴァ・メイがラ・ボエムのムゼッタのワルツを歌う。ああ、あまりの美しさに身も心もとろけそう。

続いてシラグーザ。キターッ。連隊の娘、Hi-C 9連発。す、す、すごい。フローレスさまも真っ青。あまりにも平然と出すので、高音であることに気づかない人もいたのではないか、と思うくらい(もちろん、音を下げたりせず、ちゃんとCで歌ってました)。最後の9発めでは、まだまだ長~く伸ばせるぞ、と言わんがばかりに腕時計を覗き込むフリをして見せたりして余裕綽々、大したおやじである。いやー、ほんとに凄かった。

3曲目はデュオで、オー・ソレ・ミオ。これ、泣いてしまいました。言葉になりません。。。。

アンコールのラストもデュオで、ラ・トラヴィアータの乾杯の歌。言うこと無し。最高。絶句。唖然。陶然。放心。放屁(うそ)。失禁(うそ)。

もっともっと聴いていたい、素晴らしいコンサートだった。(後半からアンコールは時間の経つのを忘れて聴き入ったが、何が一番かと問われれば、オー・ソレ・ミオだなぁ。)

この後、13日(木)に池袋の芸劇で、16日(日)には大阪・サンケイホールブリーゼで公演予定あり。絶対、おすすめです。(自分自身、もう一度聞きたいと思うほど)
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by bibinga | 2008-11-13 00:52 |  

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