阿修羅展

5月1日(金) 「阿修羅展」 上野・東京国立博物館

ゴールデンウィークの谷間とあって、都内はいつもより人が少なく、どことなくのんびりムードが漂っていた。仕事も落ち着いていたので、6時過ぎに会社を出て、阿修羅展を見に行った。(通常は6時閉館だが、金曜のみ8時まで延長される)

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昼間は大混雑らしいが、幸いこの時間は空いており、最前列でゆっくりと阿修羅像を拝観することができた。

阿修羅像は「八部衆」という仏法を保護する八神の一つとして彫られたもので、「阿修羅展」では迦楼羅、緊那羅など他の像も見ることができる。 が、傑作揃いの八部衆の中でも三面六臂の特異な姿を持つ阿修羅像の存在感は独特であり、その美しさは際立っている。八部衆全ての姿をご覧になりたい方はココ→阿修羅展公式サイト

阿修羅は闘争の神であるが、この阿修羅像からは恐ろしさは感じない。はにかんだ笑みを浮かべる少年のようで、いたずらっ気のある表情は、どこか人懐っこい。

3面とは360度を120度×3で分けているのかと思っていたが、正面と直角に2つの顔がついていて、後ろには顔は無い。左右の顔は正面よりも一回り小さいように見える。

阿修羅像は他の八部衆とは別の部屋に単独で設置されており、壁際ではなく中央に置かれているので、像の周りをぐるりと回って見学することができる。正面から時計回りにゆっくりと移動しながら見ていくと、3面の表情の違いがよくわかる。腕の見え方も角度によって変化し、正面から見ると静的であるが、像に向かって右斜め45度あたりからの姿には動きを感じる。

直径ほんの数メートルの円周であるが、像をじっと見つめながら、ゆっくりゆっくり回る。10分近くもかけて正面に戻ってくると、阿修羅像が「やあ、戻ってきたね、ふふっ」と語りかけてくるようである。調子に乗って、もう1周する。

本当に素晴らしい像である。

何年か経ったら、興福寺を訪れ、本来の居場所に戻った阿修羅像ともう一度対面したいと思った。「やあ、また会えたね、ふふっ」と言う声が聞こえそうな気がする。
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by bibinga | 2009-05-02 09:52 | その他  

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