カテゴリ:音( 40 )

 

コンサート備忘録(大江千里さんのジャズ)

d0135403_23134749.jpg2015.1.18 Tokyo Tapas Cafe
 Vocal 平 麻美子
 Piano 大江 千里

レストランで大江千里さんのライブがあるよ、と誘われ、出かけていった。

お名前は存じ上げていたものの、大江さんがどういう音楽を作っておられるのか、よくわからず、YouTubeでシンガーソングライター時代の曲を何曲か予習してから、会場に赴いた。

 
いざ彼のピアノ演奏を聴いて、強く、心打たれた。
ハート、重心、エントロピー。

クラシック以外で自分が好きなミュージシャンは、ビートルズ、キース・ジャレット、
大貫妙子さん、であるが、間違いなく、大江さんはここに仲間入りした。

うつくしいメロディが湧きあがって、それに和音をつける、という人はいるだろう。
しかし、今日聴いた大江さんの音楽は、そういうのとは少し違ったと思う。

和声の感性が非凡のように思う。

平さんのヴォーカルも、しっとり落ち着いていて、素晴らしかった。声の質、歌い口
とも大江さんの曲にとてもよく合っていた。

演奏終了後、同じテーブルに同席いただいて、しばし話をお聞きしたが、
今のニューヨークでの活動は、収入はほとんど無いに近いとおっしゃる。

それでもJAZZで自分が表現できる可能性に、新鮮にチャレンジしていて、
毎日が充実している、と。

人は、その人が真にやりたいと思うことに取り組み、そのことが嬉しくてたまら
ないとき、並外れた力が発揮できる。大江さんは今、その状態に入っているよ
うに感じた。

世界の大江、になる日がきっとやってくる。

こちらもぜひご覧ください。
(フジTV、阿部知代アナウンサーによるインタビューです)
http://www.fujisankei.com/video_library/interview/post-197.php

[PR]

by bibinga | 2015-01-19 23:14 |  

A concert

d0135403_13192865.jpgIt was kind of a surprise for me that such an
established classical pianist played pure classical
music at a live house. The pianist played just
2 meters away from me.

The program included Mozart, Schubert and
Mussorgsky.

Music streamed vividly and naturally as if it
was breathing. The sound had gravity yet was
clear and delicate - perfectly controlled touch
and synchronization of fingers. Excellent
sense to change color of the tone.

I was so, so, so impressed - the most memorable
piano performance I have ever heard. The pianist
also reminded me of something at the bottom of
deep lake...

Thank God I definitely had the brightest moment!
[PR]

by bibinga | 2013-06-05 13:15 |  

上原ひろみ@Blue Note

d0135403_15265673.jpg4月21日(日) 22:30-0:15 Blue Note NYC

上原ひろみさんのThe Trio Projectを聴いた。

凄かった。延髄がチチチチチ、っとした。
昼間聴いたポリーニの100倍凄かった。

神経を剥きだしにして、爪を立てられたよう。
この興奮はしばらく醒めそうにない。。。


(補足)
ポリーニの演奏も勿論素晴らしかったのだが。

これは良し悪しではなく、表現しようとしているもの
の違いであり、どういう感性にどのように訴えるの
かという方法の違い、ということであろう。

ブルーノートでの席が(早めに並んだ甲斐あって)
ピアニストの真後ろ(手を伸ばせば届く!)という
絶好の位置だったせいもあるだろう。
[PR]

by bibinga | 2013-04-22 15:09 |  

EARTHの楽譜(待望の再発売)

フルート吹きに朗報。絶版になっていた村松崇継さん作曲のフルート曲「EARTH」の楽譜が、再発売されることになった。

「フルート 高木綾子ベスト・セレクション~シランクス~ 」 ヤマハミュージックメディア

【収録曲】
シシリエンヌ(フォーレ)、カヴァティーナ(マイヤース)、タイスの瞑想曲、哀歌(モンポウ)、ロマンスイ長調(シューマン)、ロマンス(バサン)、美しい夕暮れ(ドビュッシー)、エストリータ(ポンセ)、ジェントルドリームズ、シラーズ、トップオブザワールド、イエスタデイワンスモア、青春の輝き、卒業写真、中央フリーウェイ、春よ来い、愛の小径(プーランク)、ブエノスアイレスの冬、EARTH、シランクス、ガブリエルのオーボエ、の21曲

かつて発売されていた「高木綾子ベスト・コレクション~愛の小径~」の改訂版。収録曲もほぼ同じであるが、リーバーマン「ソナタ」が削除され、「シランクス」(ドビュッシー)と「ガブリエルのオーボエ」が追加されている。リーバーマン「ソナタ」は、他の曲とは路線も難易度も次元が違うので、この選び直しは妥当なところだろう。

リーバーマン、シランクスと言えば、、、、
これまでに聴いたフルート演奏の中で、とりわけ強く印象に残っているのが、1998年12月10日のN響B定期。この日は、ティモシー・ハッチンスがリーバーマン「フルート協奏曲」のソロを吹き、アンコールに「シランクス」を演奏した。

ハッチンスの笛の素晴らしさは、羽毛のように軽やかで繊細な音が、ホールの隅までピーンと響いていくこと。この息の使い方の見事さには言葉が無い。

リーバーマンはもちろん素晴らしかったが、シランクスがこれまた絶品だった。驚嘆した。すごすぎる、ハッチンス!
[PR]

by bibinga | 2011-08-10 12:22 |  

今この時に聴くCD ~ 庭をわたる風

d0135403_16255788.jpg


BREEZE ACROSS A GARDEN
- CHAMBER MUSIC FOR FLUTE, BASSOON & PIANO
庭をわたる風~フルート、ピアノ、ファゴットによる近代室内楽の世界~

クィルター 「吹けよ、吹けよ、冬の風」「来たれ、死よ」(3つのシェイクスピア歌曲より)
モーツァルト ロンド ニ長調 KV ANH.184
サン=サーンス あなたの声に心は開く(歌劇「サムソンとデリラ」より)
ウッダール セレナーデ
ヴィラ=ロボス ブラジル風バッハ 第6番
ムーケ パンと小鳥(フルート・ソナタ「パンの笛」第2楽章)
ヴィドール 組曲
シャミナード コンチェルティーノ

古川仁美(FL)  武田顕治(P)  前田正志(FG)

出だしのフルートの音を聴いた瞬間、その音に言い知れぬ強い力を感じる。芯のある、素晴らしい音色。

選曲・構成もいい! 1曲目のクィルター、まずこれに、ぐっとつかまれる。全体の流れが実によい。ファゴットが入ることによる変化が、これまた絶妙。

マーキュリー製作のCDだけあって、ジャケットの仕様がコテコテに凝っている。三面鏡のように開き、写真がたくさん。解説冊子も読み応えがある。写真にも盤面にも「猫」。

演奏は真剣そのもの。演奏者の生き様が伝わってくるようだ。今この時に聴いて、教わることの多いCDだと思う。

ノート
・ 解説冊子に掲載されているWIBBのメッセージ、さすが師匠だと思った。このCDから感じられるのは、帯にある「おだやかに流れる音楽と時間」といった生っちょろいものではなく、すさまじいまでのストイックさだと私は思う。

・ 古川さんのHPには、ジャケットの写真に関する裏話が載っている。
[PR]

by bibinga | 2011-04-16 16:26 |  

カルメン~調子に乗って・・・

ボルヌ作曲 「カルメンの主題による華麗なる幻想曲」 

2007年9月15日収録。
この収録が、私の人生の「ピーク」だったような気が・・・。
 


[PR]

by bibinga | 2011-01-07 00:04 |  

ヴォカリーズ

会社の上司が自分の演奏をYouTubeにアップしたと聞き、真似してみました。(WINDOWSムービーメーカー、こんなソフトが標準で入っているなんて、知らなかった・・・。)


[PR]

by bibinga | 2011-01-05 00:09 |  

2010年・今年聴いたコンサート

7月以降、コンサートどころではなくなってしまい低調。この先もしばらく、苦しい状況が続きそう…。

1月14日(木) ベルガモ・ドニゼッティ劇場  ドニゼッティ「愛の妙薬」 (東京文化会館) ★
         指揮:ステファノ・モンタナーリ
         演出:フランチェスコ・ベロット
         アディーナ:デジレ・ランカトーレ
         ネモリーノ:ロベルト・イウリアーノ
         ベルコーレ:マリオ・カッシ
         ドゥルカマーラ:マッテオ・ペイローネ
         ジャンネッタ:ディアナ・ミアン

2月8日(月) 高木綾子(Fl)  (日本橋三井タワー)

2月10日(水) アンナ・ヴィニツカヤ(P)  (日経ホール) 

2月17日(水) 東京二期会 ヴェルディ「オテロ」 (東京文化会館) ★★
 
2月22日(月) ベルトラン・ドゥ・ビリー指揮 ウィーン放送交響楽団 (東京文化会館) 
         グザヴィエ・ドゥ・メストレ(Hp)
         ファリヤ   バレエ「三角帽子」第2組曲
         ロドリーゴ  アランフェス協奏曲 [ハープ版]
         ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲
         ドビュッシー 交響詩「海」

3月18日(木) Recital de Viole  (淀橋教会 小原記念聖堂) ★
         櫻井茂(バス・ド・ヴィオール) =ヴィオラ・ダ・ガンバ
         桒形亜樹子(クラブサン) =チェンバロ
         マラン・マレ:ヴィオール曲集第5巻より組曲イ長調
                     同    第4巻より組曲ト短調
                     同    第3巻より組曲ホ短調
                     同    第4巻よりラビリンス(迷宮)

     櫻井茂さんは知る人ぞ知る、ガンバの第一人者。演奏も曲も、聴き応えあり!
     大学オケで一緒だったチェロ弾き(かつ古楽好き)の友人3名が聴いて、唸っていた。

4月21日(水) アンネ=ゾフィー・ムター(Vn) ランバート・オーキス(p) (東京文化会館) ★

6月1日(火) エサ=ペッカ・サロネン指揮 フィルハーモニア管弦楽団 (東京文化会館) ★★
          ヒラリー・ハーン(Vn)

6月14日(月) ダニエル・ハーディング指揮 スウェーデン放送交響楽団 (東京文化会館)
          モーツァルト   歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲
          R.シュトラウス  交響詩「ドン・ファン」
          マーラー     交響曲第1番「巨人」

      ハーディングは、以前、ドレスデンを振ったマーラー9番にがっかりしたが、その時より
      は良かった。 音楽の流れの中で、特に思いを込めたいポイントがあって、そこにエネ
      ルギーのある音を要求しているようである。オケがきちんと反応していたので、やりたい
      ことは伝わってきたが、今ひとつ感動せず(熱演なのに申し訳ないけど)。

7月11日(日) 高橋節子ソプラノリサイタル2010 (HAKUJU HALL)
          丸山 滋(p)
          シューマン(生誕200年)女の愛と生涯(全8曲)他
          ヴォルフ(生誕150年) メーリケ歌曲集より
          マーラー(生誕150年) リュッケルトによる5つの歌より

      こういう質の高い演奏会は、もっともっと大勢の人に聴いて欲しい!
    
11月14日(日) バッハ 小ミサ曲全曲演奏会BWV233-236  (東京オペラシティ リサイタルホール)
          指揮    櫻井 茂
          ソプラノ  松井亜希
          アルト   上杉 清仁
          テノール  パク・スンヒ
          バス    小笠原 美敬
          管弦楽:SSE
          合唱団:SSC

12月26日(日) 櫻井 茂(ヴィオラ・ダ・ガンバ) 桒形 亜樹子(チェンバロ) (石橋メモリアル)
          五つのアイルランドの旋律
          T.ロジングレイヴ   ソナタ イ短調/ハ長調
          J.オズワルド     「四季のエア」より
          間宮芳生(桒形亜樹子編曲)  「にほんのこども」より
          キム・ソンギ      四季の歌

      皆リラックスして音楽を楽しんでいる感じで、とても雰囲気の良い演奏会であった。
      石橋メモリアルホール(上野)のすぐそばから、東京スカイツリーが間近に見え、思わ
      ず携帯でパチリ。

d0135403_2565136.jpg

[PR]

by bibinga | 2010-12-31 02:36 |  

すごすぎる、ヒラリー・ハーン!(サロネン&フィルハーモニア)

2010年6月1日(火) 東京文化会館大ホール

エサ=ペッカ・サロネン指揮
ヒラリー・ハーン(Vn)
フィルハーモニア管弦楽団


サロネン     ヘリックス
チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲ニ長調

  アンコール: バッハ 無伴奏パルティータ第3番からメヌエットⅠ
ベルリオーズ   幻想交響曲
  アンコール: ドビュッシー 夜想曲から「祭り」
          ワーグナー  ローエングリン第3幕への前奏曲

どの曲も素晴らしい演奏であったが、とりわけ感動的だったのはヒラリー・ハーンのソロだ。チャイコンを聴くのはこの1年で3回め。前2回のソリストも悪くなかったが、ハーンの演奏は次元が違う。

テンポも歌い方も、耳に慣れたチャイコンとは随分印象が違う。「こんなチャイコもあり?」と虚をつかれたが、新鮮かつ迫真力のある素晴らしい演奏にたちどころに魅了された。

遅めでじっくりと弾き込むテンポ、しなやかに粘りながら明確さを失わないアーティキュレーション、よく伸びて純度の高い音色。全てが考え抜かれ、磨き抜かれ、確信に満ちている。チャイコにハーンが取り込まれるのではなく、ハーンがチャイコを取り込んでいる。

素人の雑感だが、ハーンは、Vnを旋律楽器として捉えるのではなく、和声を強く意識して弾いているのではないかと思う。型を破った自由な表現をする時に、旋律だけを追っていては四隅が決まらなくなってしまうが、和声を押さえているから音楽が乱れない。

アンコールのバッハは、これまたあまりの見事さにため息が出たが、特にダブルストップの響かせ方の美しさは鳥肌もので、和声感覚の鋭さを如実に示すものと思う。

ハーンは2007年にウィグモアホールでのリサイタルを聴いており、当時は演奏の素晴らしさに心を打たれつつも、いささか生硬との印象を持った。今回の演奏を聴き、技術の高さはそのままに、より大胆に独創性を表出できるようになったと感じた。「守破離」で言えば、「守」から「破」に入ってきた旬の演奏家。これからもますます進化を遂げていくに違いない。大大大ファンになった。


オケも立派だった。フィルハーモニアは技術的には若干甘いところのあるオケだが、海外公演ということで気合いが入ったのか、精緻なアンサンブルだった。持ち味の柔らかい音色に加え、輝かしさとスケール感が加わっていて、巨大建造物のように音が立ち、体の芯にまで響いてくるような迫力があった。(日本のオケは上手いけれども、こういう音がなかなか出せない。過去聴いた中では、朝比奈&N響のブルックナー9番くらいである。これは、あの鈍いNHKホールが揺れていると錯覚するほど、凄い音がした)

ケネス・スミスのフルートは相変わらず上手い。吹く姿は「やる気無さそー」に見えるが、出てくる音は凄い。丸くて明るい音は他の楽器とよく溶けながらも、一際強く輝やいて聞こえてくる。

サロネンは、端正な中にもメリハリを効かせた音楽作りをしていたように思う。幻想の4・5楽章の盛り上げ方は大したものだ。変わったところでは、2楽章にコルネット・オブリガートを採用(1楽章の後、奏者が席を移動し、木管後列に入って吹いていた。どちらが先か知らないが、ラトルも同じようなことをやっているらしい)。5楽章ではスル・ポンティチェロやコル・レーニョをばりばりに効かせていた。

ロンドンで繰り返し聴いたフィルハーモニアやLSOを日本で聴くのは、旧友に再会したように懐かしく、何とも言えずよいものである。かつて見たことのある名画に、別の地で再び出会う喜びと似ている(演奏は1回1回がその場限りであり、同一の物に再会するわけではないが)。

日本公演では、フィルハーモニアの本拠地ロイヤル・フェスティヴァル・ホールよりはるかに良いホールで聞けることも嬉しい。ロンドンの泣き所は、音響の良いコンサートホールが無いことだ。世界中からトップクラスの演奏団体がひっきりなしにやってくるのだから、ウィーンのムジークフェラインとは言わないまでも、サントリーや東京文化並みのホールが1つでもあると良いのに、と残念に思う。
[PR]

by bibinga | 2010-06-06 11:21 |  

コンサート備忘録(アンネ=ゾフィー・ムター)

2010年4月21日(水) 19:00
東京文化会館大ホール

Vn) アンネ=ゾフィー・ムター
P) ランバート・オーキス

 ブラームス ヴァイオリンソナタ第2番イ長調Op.100
 ブラームス ヴァイオリンソナタ第1番ト長調Op.78 「雨の歌」
 ブラームス ヴァイオリンソナタ第3番ニ長調Op.108

 アンコール:ブラームス ハンガリー舞曲第2番、 同 第1番、子守唄

すっかり大家の風格を獲得している。

太くて豊満な音。フレーズの取り方が長く、音の入りにアタックを強くつけないこともあって、滑らかに連綿と音楽が流れていく。

個人的には、ヴァイオリンという楽器には、もう少し「キレ」を求めたい気もするが、これはこれで大変な説得力がある。

ブラームスのソナタを3曲並べた重厚なプログラムをズバッと弾き切る腕は、流石である。中でも、第3番は圧巻だった。また、各ソナタとも、緩徐楽章の表情の美しさは特筆ものであった。

しかし、なんとまぁ骨太の音楽であることか!日本人には逆立ちしても出来ない演奏だ・・・。
[PR]

by bibinga | 2010-04-25 09:53 |