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ワイン備忘録(ミセレレ名誉挽回)

d0135403_0373458.jpgMISERERE 1993, Costers del Siurana (Priorato, Spain)
ミセレレ 1993

前回、この銘柄の'96がブショネだったことを書いた。

本日は、同銘柄'93での再挑戦。


おおお、いいじゃないの!
グラスに注いだ瞬間の香りからして、前回とは全く違う。

深く、濃く、柔らかい。
チェリー、熟した苺。ポルト酒のような熟成した深い香り。
グラスの底から、どんどん湧き上がってくる! 



時間が経って空気に触れるにつれ、酸味が立ってくる。

人によっては、酸味の出ない注ぎたての方を好む向きもあるかもしれない。
しかし、私は、この酸が好きだ。むせかえるほどのたっぷりとした香りに包まれた酸は、全く気にならない。むしろ引き締まった感じがして好ましい。
(→私、「酸っぱい星人」の気があり、この記述、バイアスがかかってます)

このワインには多くの要素がある。果実も花も、そして赤も紫も黒も、胡椒や丁子も。
16年の熟成を経て、全体としては丸いが、まだ十分な若々しさを保っている。

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ライ麦パンに、ラングルを乗せてツマむ。これまた絶妙!

チーズでは、エポワスも、ラミ・デュ・シャンベルタンも、ヴァシュラン・モンドールも大好きだが、ほどよく中庸でとりわけ愛好しているのが、この「ラングル」である。

牛乳のチーズにしては、割とあっさりして、酸味がある。旨みたっぷりでありながら、癖が少なく、ワインを選ばない「万能のチーズ」だ。


あぁぁ、旨い。飲むほどに旨い。「ミセレレ」に「魅せられ」ていく。
「酸っぱいモンローズ」のようなワインだ。
(満足度84)

ノート
・ ブショネは販売店での保管状態とは関係の無い事象であり、過去にも書いたとおり、20~30本に1本程度、どうしても出てしまうものだ。
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by bibinga | 2009-11-25 23:41 |  

検証・・・ブショネ臭の除去

d0135403_22231224.jpgミセレレ '96」という、プリオラート(スペイン)のワインを開けたところ、ブショネだった。ブショネとは、コルクに起因する不快な匂いがワインに移ってしまったもので、そこそこの頻度(感覚的に20~30本に1本くらい)でぶち当たる。

比較的軽いブショネで、飲めないことはなかったので我慢しながら飲んでいたが、ふと、そういえば「サランラップでブショネ臭が取れる」という話があったな、と思い出した。(過去の記事→2008年8月

これが本当かどうかを試すには絶好の機会到来と思い、さっそくやってみた。

サランラップを50センチほど切って、細くしてデキャンタの中に差し込む(取り出せなくなるとヤバいので、端っこはデキャンタの口から外に出しておく)。そこに、ワインを注いで、サランラップによく触れさせるようにして、5分ほど放置。サランラップを取り出して、ワインをグラスに注ぐ。

飲んで見ると、おおっ、確かにブショネ臭はほとんど感じなくなっている。

気のせいかも、と思い、家内のグラスに残っていた(サランラップに浸していない)ワインと交互に飲み比べてみるが、うん、やはりブショネ臭が取れている。

おそるべし、サランラップ!

しかし、、、、である。ブショネ臭が取れてワインが美味しくなったかといえば、全くそうはなっていない。不快な匂いはしなくなったが、同時にその他の香りもどこかに飛んでしまったようで、「ただのまずいワイン」になっている。これなら、ブショネ臭を取り除かずに、元のまま飲んだ方が、まだマシである。

あまりにまずいので、そのまま残し、デキャンタに蓋をして一晩置いてみた。翌日、少し馴染んで美味しくなっているかも、と期待して味を見ると、ガ~ン、さらにまずくなっており、とても飲めたものではない。流しに吐き出してしまった。

という次第で、ブショネはほんとに救いようがない、ということがよくわかった。

ノート
・ サランラップは旭化成(とダウケミカル)の登録商標であり、食品用ラップフィルムを指す一般用
 語ではないが、どの社の製品であっても「サランラップ」と言ってしまう。実際、この実験に使った
 のは「クレラップ」だったが、我が家では、「ちょっと、そこのサランラップ、取って・・・」とは言って
 も、「そこのクレラップ取って・・・」とは、まず言わない。

・ 他に、このような例には、「セロテープ」や「ホッチキス」などがある。

・ 「ちょっと、そこのクレラップ、取ってクレラップ?」とかましたい時には、クレラップという言葉を使
 わざるを得ない。しかし、「ちょっと、そこのサランラップ、取ってくだサラン?」と言う場合には、や
 はりサランラップでなければならない。(くだらなさすぎ?)
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by bibinga | 2009-11-22 22:40 |  

小豆島のオリーヴ

d0135403_0282850.jpg会社からの帰りがけ、隣のビルの成城石井を物色していて、思わず衝動買いしてしまった。

小豆島の「新漬オリーブ」。


d0135403_0233924.jpgさっそく、これをアテに一杯やってみた。

浅漬けである。輸入物のオリーブとは比較にならないほど塩分が薄く、「しょっぱい」という味覚を全く感じない。よく味わわないと味がしないが、噛んでいると、そこはかとない甘み、香ばしさが染み出てくる。

「オリーヴって、果物の一種なんだね」「言われてみれば、確かにね」と、そういう感じの味である。薄いミルクプリンのような味、、、そこまで言うとやや大げさだが、でも、そういう要素を持っている。

この味、欧米人にはわからないだろうなぁ、と思う。

ガツンとくるインパクトを求める彼らは、こんなオリーヴは「全く味が無い」と思うに違いない。この繊細な味を楽しむことのできる味覚を持っていることを、日本人は誇ってよいと思う。


d0135403_014830.jpg今日の酒は、'98のサン=テミリオン。

Chateau de Ferrand 1998 (St.-Emilion, Bordeaux, France)
シャトー・ド・フェラン 1998

エノテカの会員向け特売で、1本2,362円(今月限り、要割引券)。98年産がこの値段は、状態が良ければ、安いと思う。店頭で手に取ってみてドタ勘で状態OKと判断し、2本購入。(もっと買いたかったが、最近、日本酒にシフトしていることもあり、ワインの新規購入は抑制中)

2日寝かせて、さっそく1本開けてみた。オリーヴとボルドーの相性はあまり良くないが、オリーヴも食べたいし、このワインも飲んでみたいし、えいやッで両方とも行ってしまった。ワインマニアに叱られそうな、無手勝流の蛮行である。まあ、結果は、オリーヴが薄味で、それなりに悪くはなかった。

このワイン、状態はとても良い。程よい熟成感、紅茶や腐葉土の香りがあり、甘み・酸味がよく調和している。残念ながら余韻は長くない。偉大ではないが、楽しめるワインだ。2,300円で買えるなら、買い得だと思う。
(満足度80)

ノート
d0135403_024560.jpg・ 食卓を飾った別の珍しいもの「オレンジ・カリフラワー」。珍しいのは色だけで、味はごく普通のカリフラワーであった。


d0135403_0104763.jpg・ 我が家のオリーヴの木。数年前に、ほんの10センチの苗を100円で購入したものが、今や人の背丈ほどに成長。

これほど長く生き延びるとは思わず、添え木をしていなかったので、幹はぐにょぐにょ。でも、いたって元気で、毎年、小さな白い花も咲く。

もう1本買ってきて傍に置けば、受粉して、自家製オリーヴの実もできるのではないかと、ひそかに企んでいる。(→2011年追記 自家受粉したのか、2粒、実がなりました)
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by bibinga | 2009-11-05 22:51 |